コンセプト

心技体+音楽の成長のバランスを取りながら

私はニューヨークで音楽療法の修行をし、米国認定音楽療法士として日本でセラピーの提供もしています。欧米の音楽療法の世界では、セラピストのセルフケアが非常に重視され、自分自身の心身を良く調整しておく訓練を積みます。自分自身を〈響く楽器〉のようにして初めて、クライエントさんの存在を受け止めることができます。

このことを演奏に置き換えると、自分の心と体が良く響く状態に整っていてはじめて、曲を十分に深く受け止めることができるということになります。

療法士になる上で私が経た訓練は、私の心身を豊かにするのみならず、音楽との関係も格段に改善し、音楽家としても豊かにしてくれました。音楽療法は音楽家にとっても非常に役立つのです。

私のセラピストとしてのバックグラウンドはピアノレッスンのやり方にも自然に反映されています。生徒さんの音楽家としての自己を内面から育てることに重きを置いています。

〈内なる音楽家〉を引き出すことと、外側に現れる音を磨くことは、バランスを取ることが大切です。音楽は私たちの存在をまるごと祝福してくれるものですが、音を外側からそれらしく整えようという方向に行き過ぎると、演奏をする人にとっても、それを聴く人にとっても、音楽演奏が疎外感を与える営みにすり替わってしまいます。

私たち人間は、ひとりひとりが音楽的な存在であり、音楽とは本来、私たち自身の〈存在の歌〉であるはずです。どうぞ「わたしの音楽、わたしが音楽」とつぶやいてみてください。どんなに他の人が上手に演奏したとしても、あなた自身の音楽はあなたにしか奏でることはできません。あなたの〈内なる音楽〉は、あなたが会いに来てくれることをきっと心待ちにしています。一緒に一歩づつ、踏み出してみましょう!

一人一人の目的やニーズに合わせます

ピアノを習う目的は人さまざまです。基礎からしっかり学びたい、昔習っていてブランクがあるけどまた挑戦してみたい、どうしても弾いてみたい曲がある、すでにある程度の演奏力があるがもっとレベルアップしたい、などです。ニーズや目的を伺って、それに沿った形でレッスンを進めます。

保育士実技テストの準備や、現役の保育士、音楽療法士の先生のスキルアップのニーズなどにも応じます。お気軽にご相談ください。

音楽の基礎力を身につける

音楽にも基礎能力があります。リズムを身体で感じる能力、楽譜の音を心や楽器で再現する能力、楽譜に書かれた情報を読み取る理論的能力などです。これらの基礎力を養えば、自分自身で楽譜から音楽を読み取り、楽しむことができるようになります。このような能力は年齢にかかわらず一生人生を豊かにしてくれるものです。詳細はこちらをご覧ください。

楽曲解釈の能力を育てる

楽曲解釈とは、楽譜に書かれている情報を深く読み取ることです。楽譜に書かれている音符は、鍵盤を機械的に押すだけでは、なかなか生きた音楽にはなりません。楽譜を読んだ人がその音楽を自分の心の動きとして掴み、その内なる音楽を、身体を通じて鍵盤に伝えてはじめて、実際に鳴り響く音に命が吹き込まれるのです。

心の動きとして音楽を立ち上げるために必要なのが、楽譜を読む力、つまり音楽を解釈する能力です。初心者は音符の高さや長さなど、表層に書かれている情報を読み取ることから始めますが、より経験を積むにつれて、曲の形式、曲全体の構造、モチーフやメロディーの作り、和音のつながりなど、背景に潜んでいる情報を読み取れるようになります。文章で言えば〈行間を読む〉作業に例えられるでしょう。

楽曲解釈にはたった一つの正解というものはなく、演奏者が選べる自由度がある点に大きな面白みがあります。楽譜を深く読み込むために必要な知識にはさまざまなものがありますが、できるだけ初歩の段階から曲に取り組む中でお伝えしてゆきます。