ハーモニーの分析

曲の中で、三つ以上の音が同時に鳴ると和音が作られます。多くの西洋音楽の楽曲では、中心となる和音に対して、その他の和音が階層的に秩序付けられることによって、お互いに意味のある関係性が表現できる仕組みになっており、それが緊張と弛緩、遠い近い、といった印象を生み出すように働いています。「ハ長調」とか「ハ短調」といった言葉を聞いたことがあると思いますが、これはその中心となる和音を表しています。和音がお互いに無関係に並んでいるのではなく、ある関係性を生み出すようになっている仕組みを「機能和声」と呼びます。ハーモニー分析とは、楽譜に書いてある和音がどのように構成されているか、またそれが全体の地図の中でどのような位置にあり、どのような機能を果たしているのか、などを理解することです。

ハーモニーの分析ができると以下の良いことがあります。

  • 曲の中でハーモニーによって生み出されている緊張と弛緩の動きを明確に表現できるようになる。
  • それによって音楽に推進力が生まれる。
  • 楽譜上で和音が出てきたときに、ひとつひとつの音を読むのではなく、パターンで認識できるようになるので、譜読みが格段に楽になる。
  • 初見が上達する。
  • 暗譜が楽になる。
  • 理論的な理解は記憶を助けるので、暗譜がより確実になる。
  • ポップスの楽譜などのコードネームが読めるようになる。
  • 簡単な即興や作曲できるようになる。

ハーモニー分析は、主にローマ数字を用いた方法や、コードネームを用いた方法があります。それぞれの良さがありますが、できれば両方から捉えることが望ましいでしょう。ジャズのハーモニーなどの考え方もお伝え出来ます。

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